手に取れる嬉しさ

「BADモード」初回盤について、アルバム発売日のインスタ生配信「ヒカルパイセンに聞け!」にて、「私から直接届いた感じ」「音楽自体は私の心からダイレクトに出来たものだから、パッケージもそれを反映する」というコンセプトをHikkiが語ってくれ、初回盤の仕様は本当に素敵だなと手に取るたび思っている次第です。一日一度は開けて楽しんでいます(笑)。

 

これまで初回盤が設定されたアルバムは、すべて初回盤の出荷が終了次第、通常盤に切り替わるものでしたが、ここまで仕様の異なるアルバムを同時に発売するのは初めてのこと(First Loveの15周年盤はありましたが)。業界的には10年以上前から一般的な売り方でしたけど、配信ライブの模様は初回盤が出荷終了次第、販売終了となってしまうわけで、コレクターズアイテムとしてのリリースに振り切っていますが、その分、「Hikkiから直接届いた」なんていうこれまでにないコンセプトの反映された仕様がとても嬉しいです。

 

単純に豪華なBOX仕様、付加価値のたくさん付いたCDというのは世にゴロゴロありますが、送付状を思わせる発送元とバーコードが付いた箱に、新しい歌と写真とメッセージが入って、まるでHikkiから直接届いたような気持ちにさせてくれるアルバムは、この規模のメジャーアーティストではなかなか無いのではないでしょうか。Hikkiらしいアイディアで、これまでの「CDを手に取る楽しさ」とは全く格の違う「手に取れる嬉しさ」を味わわせてくれています。

 

と同時に、明日(3/10)発売のアナログ盤「First Love」「Distance」「DEEP RIVER」の3作品も届きまして、なんだか一気に宇多田ヒカル関連の「物」が増えている状況(笑)。ここまでくればもうアルバムの初回盤の1種でCD+アナログという受注生産盤があってもいいのではと思いますし(他の歌手では既にあるようですが)、フィジカルの形はさらに変わっていきそうですね。ともあれ、手に取れる形でのアルバムリリースを続けてくれることを祈るばかりです…。